Post on 30-Jan-2021
株式会社イー・コミュニケーションズ
株式会社イー・コミュニケーションズ
本 社:東京都港区
創 立:2000年5月1日
資本金:3,640万円
売上高:4億8613万5000円
(2011年4月期)
従業員数:38名(2011年3月31日現在)
事業内容:効果的な教育プログラムを提供するCBT事業、Webプロモーションを展開、推進するSolution事業、システムの提案から構築、運用までを提供するSI事業を展開。
http://www.e-coms.co.jp/
SilkPerformerでCBTシステムの負荷テストを実施信頼性の高い試験配信プラットフォームを実現The company CBT(コンピュータ・ベースド・テスティング)事業を柱に、システム開発から運用保守までのトータルソリューションを提供する株式会社イー・コミュニケーションズ。「Knowledge Innovation Company」の実現というミッションのもと、個人や組織の新たなナレッジを生み出し、人が本来的に持つ計り知れない可能性を磨き、具現化することで、顧客のベネフィットの最大化を目指しています。 事業の中核となる技術基盤であるCBTシステム「AXISM(アクシズム)」は、すでに数 多くの企業・団体に導入され、国内最大規模の配信プラットフォームに成長。また、「人は問われてはじめて真剣に考える」という学習メソッドに基づいた企業向けシステム「FALCON(ファルコン)」など、常にテストや診断における新たな可能性を追求しています。
The challenge イー・コミュニケーションズが展開するCBTシステムであるAXISMは、大手から中堅・中小規模までの企業、教育機関、各種団体など、数多くの企業、団体が実施する試験の配信プラットフォームとして採用されています。その利用人数は、平均100名程度の規模での利用から、多いところでは数千名規模での利用までさまざまです。 CBTは、これまで紙で行われていた試験を電子化することで、いつでも、どこでも試験が受けられるメリットがあります。また採点のスピード化や正確性の向上も期待できます。しかしその反面、企業の昇進試験や資格取得試験などでは、問題の漏えいを防ぐために、ひとつの会場に集合して試験を実施する会社も増えてきました。 CBT サービス本部 エンジニアリング部 シニアエ
ンジニアの山崎浩一氏は、次のように語ります。
「100名程 度 の 試 験 であれば、すでに多くの実績がありますが、数千人の受験者が一斉に試験を受けたときに、どれくら
いの負荷にシステムが耐えられるのかを知っておかなければなりませんでした」 またAXISMは、問題が出題される画面を容易にコピーできなくするためや端末によって問題の見え方が違ってしまうことを防ぐためなど、セキュリティの観点から、Adobe Flash Playerをベースに開発されています。このシステムの負荷テストを実施するために、Flash Playerに対応した負荷テストツールが必要でした。 山崎氏は、「当時、Flash Playerとサーバの間の通信をトレースしながら、負荷テストやパフォーマンステストができる仕組みは見あたりませんでした。そこで独自に開発した負荷テストツールを使っていましたが、これでは高精度な負荷テストやパフォーマンステストを行うことはできませんでした」と話します。 「Flash Player環境も含んだ負荷テストが汎用的にできるツールが必要でした。そこでネットを検索したり、パートナーに問い合わせたりしましたが、これはというものはありませんでした。そのころ同じ部署の担当者が、セミナーでSilkPerformerの存在を知り、詳しく機能を調べたところ“これだ!”と直感しました」(山崎氏)
The solution イー・コミュニケーションズでは2009年ごろから、商用製品やオープンソースソフトウェアなど、さまざまな負荷テストツールの比較検討を開始。その結果、SilkPerformerの採用を決定します。山崎氏は、「2010年10月にSilkPerformerのハンズオン
CBTサービス本部エンジニアリング部 シニアエンジニア山崎浩一氏
SilkPerformerでFlexアプリを記録したスクリプト
※記載の会社名、製品名は各社の商標または登録商標です。 本ユーザー事例の内容は2012年4月に作成したものです。
株式会社イー・コミュニケーションズ
クラウドの負荷測定でCloudBurstはベストの選択 Adobe Flash Playerの負荷テスト環境も高く評価
MFC100-1204-2HA
セミナーに参加して、試用版をダウンロードし、さらに検証を行いました」と話します。 その後、2011年2月にSilkPerformerを正式に導入。まずはデータセンターで運用しているAXISMのインフラがどれくらいの負荷まで耐えられるのかを検証しました。このとき、マイクロフォーカスのサポートによりスクリプトをどのように記述すれば効果的なのかを繰り返し検証しています。 「SilkPerformerの使い方を一通り理解した後に、お客様の案件ごとに負荷テストを実施するための社内体制を確立しました。実施される試験の内容(問題データの量)に依存しますが、実績値から平均的な試験のデータ量を見積もった場合、完全な同時実施の限界は250名前後ということが把握できていたので、それを超える試験を実施したいというお客様には、必ず事前に負荷テストとパフォーマンステストを実施することにしています」
(山崎氏) また、顧客から3000名規模の試験の依頼があったときには、データセンターで運用している自社のシステムだけではリソースが足りないことから、試験システムを一時的に商用のクラウドサービス上に展開することで試験環境を構築。事前に、SilkPerformer CloudBurstを利用した負荷テストを実施しています。
The result SilkPerformerを導入したことで、100名〜200名の利用者が、ログインから受験、採点までの操作を同時に実行する一連の負荷テストを、定期的に実施できるようになりました。このとき人数や問題数、ダウンロードする画像の数などを変えること
で、どのような負荷がシステムにかかるかを容易に確認することもできます。 「以前は、お客様の試験が始まってから終了するまでの間、トラブルが発生しないか神経をすり減らしていました。現在では、SilkPerformerで事前に負荷テストをしているので非常に安心感があります。SilkPerformerによりシステム運用担当者の精神的負荷はほとんどなくなりました」(山崎氏) また、オンプレミス環境はもちろん、クラウド環境で負荷テストができることもSilkPerformerのメリットでした。クラウド環境で試験を実施する場合、サーバをどれだけスケールアウトすればよいのか手探りの状況でしたが、SilkPerformer CloudBurstで事前に負荷テストを実施することで、必要なリソース量を把握できました。 山崎氏は、「クラウド環境で試験を実施するにあたり、人海戦術や海外のサービスの利用など、さまざまな負荷テストの方法を検討したのですが、SilkPerformer CloudBurstがベストな選択でした。我々のほしい機能を持っているのが、なぜいつもマイクロフォーカスなのか本当に不思議でした」と笑います。 さらに想定外の効果として、システムに大量の負荷をかけることで発生する問題が発見できたことが挙げられます。山崎氏は、「ミドルウェアやデータベースの設定、プログラムの問題、システムのボトルネックなど、パフォーマンスに関わるあらゆる問題を見つけることができるので非常に便利です。いまではなくてはならないツールです」と話します。 今後、イー・コミュニケーションズでは、FALCONでもSilkPerformerによる負荷テストおよびパフォーマンステストを実施することを検討してい
ます。山崎氏は、「FALCONはFlash Playerを使っておらず、AXISMより問題数が限られているのですが、限界値の把握と底上げといった観点から負荷テストを実施する計画です。SilkPerformerにより、潜在的なボトルネックを見つけられることを期待しています」と話しています。
SilkPerformer CloudBurstを使用した際の負荷テスト測定実施
Amazon EC2サイト
Cloudエージェント クラウドサービス上
AXISMシステム
負荷テスト対象サイト
SilkPerformer
社 内
・実施データの準備・テストシナリオの作成・テストスクリプトの準備
最小サーバ構成+仮想100ユーザ程度でのテストを実施
・ アプリケーションのチューニング・ サーバのチューニング・ サーバのスケールアウト・ 実施仮想ユーザの増加・ テストスクリプトの調整
テストの再実施
最終サーバ構成の確定
テスト結果
結果の検証等