Post on 25-Aug-2020
本工法は,トンネルの覆工コンクリート対して,材齢に適した最適な温度で初期の湿潤養生管理 を実施するシステムです。(K-tics: Konoike tunnel lining initial curing system)
■表面の乾燥を防止し、初期強度の発現を促すことで、緻密で耐久性に富む構造物を構築できます。
■霧により湿潤状態を形成するため,複雑な形状断面,天井面,垂直面の養生ができます。■コンクリート部材厚の大きいアーチカルバートやボックスカルバートにも適用できます。
図-1 温度制御噴霧式覆工養生システム
導 入 効 果
温度制御噴霧式
覆工コンクリート湿潤養生システム(K-tics)
シ ス テ ム 概 要
・養生台車には、内張り防水シートおよび端部締め切り用エアーバルクが取り付けてあり、コンクリートとの間に30~60㎝
程度の 密閉された養生空間を確保することができます。
・この養生空間に粒形45~60μm程度の微粒の霧を充満させることにより、湿度90~100%の湿潤養生が可能となります。
・事前の温度応力解析で材齢とともに変化する覆工コンクリートの温度変化を求め、それに合わせて噴霧温度を調節して
養生温度を最適状態で管理します。
・覆工セントルの後方に3スパン分の専用養生台車を連結する場合、2日間で1スパン移動させることで、脱型後、7日間以
上湿潤養生が行えます。
養生空間(30~60cm)
噴霧ノズル
16.5
24.727.2
19.7
33.335.5
0
5
10
15
20
25
30
35
40
7 28 91材齢(日)
圧縮強度(N/mm2)
養生なし
噴霧養生
図-2 養生台車3台を使用する場合の養生期間
導 入 実 績
■国土交通省・能越自動車道七尾・氷見道路 麻生トンネル・東九州自動車道 浦之迫トンネル南新設工事・四国地方整備局 影野トンネル北工事■NEXCO・北海道横断自動車道 穂別トンネル西工事・北海道横断自動車道 長和トンネル工事・第二東名高速道路 岩中工事■地方自治体・一般国道488号線 長沢1号トンネル(島根県発注)
図-3 養生の違いによる圧縮強度の比較(国交省北陸地方整備局 麻生トンネル工事の例)
エアーバルク内張り防水シート
写真-1 アーチカルバートへの適用例(第二東名高速道路 岩中工事)
6~7日 4~5日 2~3日 1日
図-3 ミスト噴霧装置
※オプションとして、最後方の養生台車にミスト噴霧装置を搭載することで、湿潤養生の延長が可能となる。
1701
㈱鴻池組 土木事業本部 土木技術部大阪 TEL 06-6245-6580東京 TEL 03-5617-7790https://www.konoike.co.jp/request/index.php