UB-50 3ele 日本語訳 - FTI Beam/UB-50_3ele_J_manual.pdf4 Ultra Beam ユーザーの皆様へ...

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1 UB50 3 エレメント 6-40 メーターバンド 750MHz組立説明書

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UB50 3 エレメント 6-40 メーターバンド

(7~50MHz)

組立説明書

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新 型新型、振出し式グラスファイバーチューブ

新ウルトラビームには、新しいグラスファイバー素材を使用しました。

以前と変わらない機構に新しいグラスファイバー素材を使用し仕立てました。

以前のグラスファイバーを使用したアンテナ写真 新しいグラスファイバーを使用したアンテナ写真

旧製品と比べて、新型グラスファイバーによるアンテナは3点の重要な改良を果たしました。

1)見た目の威圧感が少なくなりました。

2)エレメントの中のベリリウム銅の帯が目視できるようになりました。

3)紫外線に対する耐候性が向上しました。

上の写真からもわかるように新型グラスファイバー伸縮アンテナは、明らかに見た目の威圧感が少な

くなりました。アンテナの見た目は光線や背影の状態にもよりますが、通常の天候条件や光線の角度を

考慮しても見た目の威圧感は劇的に減少しております。

この特筆すべきこのアンテナの長所は、近隣問題に悩む多くのハム達の救いになるでしょう。

もう一つの重要な改良点はベリリウム銅の帯がグラスファイバーチューブの中を伸縮する様子が目

視できる点にあります。これにより 20~30Mの距離から動作状態を確認することが出来ます。

さらに運用バンドやモードによって、どのようにアンテナが形を変えるか見ることができます。

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組立前に必ず、動作テストをして正常に動作することをご確認下さい。

出荷にあたり工場において各パーツ(コントローラー、モーターユニット、コネクションケーブル)

を正常に動作するか確認しています。

しかし、アンテナを組立てる前に必ずモーターユニットとアンテナコントローラーを付属のコネクシ

ョンケーブルにつないで、動作の確認をして下さい。これは、輸送時に何らかのダメージが起きていな

いか確認するためですので、必ず行って下さい。タワーに設置する前の動作確認を行わなかった場合に

は、設置後、不具合が発生してもウルトラビーム社、及び㈱エフティアイは責任を負いません。

動作確認時の注意 :DB25 コネクターとアンテナコントローラーを(しっかりネジを締める)組ん

だあと、動作させるときは、ベリリウム銅の帯がくり出すスペースを十分確保

して平らな地面の上で行って下さい。

:伸びた状態のベリリウム銅の帯を踏まないように注意して下さい。

*このマニュアルに載っている写真は最新の部品を使用しているため、お客様のご使用のものと異なっ

ている事があります。

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Ultra Beam

ユーザーの皆様へ

ご承知の通り HF アンテナは理論面と技術面の両方を常に考慮しなければなりません。

理想的にはモノバンドアンテナが理想的ですが、いくつものタワーとアンテナを必要としコスト的にも

実現は難しいものです。

何十年にもわたり多くのアマチュア無線家たちは、マルチバンドアンテナを使用するという妥協を強

いられてきました。

昨年当社は、革新的な素材を用いて一つのブームの上にいくつものモノバンドアンテナを作ることに

成功しました。

トラップアンテナにしても避けて通れない多くの欠点や妥協点があります。

・オールバンドに出ようとすると多くのエレメントを必要とします。

・かなりの重さになる。

・受風面積の問題。

・エレメント間の相互干渉

近日でも 10-12-15-17-20m バンド用の 4 エレマルチバンド八木を作ろうとするとトータル 20 本のエ

レメントと 70kg の重量、そして風圧に耐えられるマストなど避けられない問題が存在します。

HF 帯のどの周波数で運用しても理想的な共振状態と十分なアンテナ長を得るためウルトラビーム社

は、このモノバンド動作を実現するためにステップモーターを採用しました。

ウルトラビーム社は、全運用周波数において、SWR 1:1 を実現する最高のモノバンド状態を一つの

アンテナで提供します。

この度は、ウルトラビーム社の製品のお求めいただきありがとうございます。

お客様が無線室にいながらにして、最高の状態にアンテナをコント―ルできる喜びを堪能されますこと

に当社の製品がお役に立てば幸いです。

当社の製品でより良いアマチュア無線ライフを満喫されますように。

73‘s de Vincenzo IK0DYS

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序 文

新型 UB-50 は、6~20m バンドにおいて、3 エレメント八木として働き、各バンド 50MHz~14MHz

まで動作します。また、第2輻射器の採用により 7~10MHz までフルサイズダイポールとして動作し

ます。

ブームの中に組み込まれたリモート同軸スイッチにより、一つの輻射器(6~20m 用)ともう一つの

輻射器(30~40m 用)とを切り換えます。これらは、一つのフィードラインでアンテナコントローラー

により完全自動で切り換えることができます。

30~40m運用時に反射器が第 2 輻射器として動作する事と、サイドグラスファイバーチューブがある

以外は、6~20m バンド用の 3 エレ八木とまさに同じです。

このアンテナを組立てるにあたり、当社のマニュアルに従って一つ一つ正確に行ってください。また、

改造や個人的な変更は決して行わないで下さい。

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BOOM

新 3 エレ用(6~20m)用ブームは、四角柱で(60 ㎜×60 ㎜×3 ㎜)・全長は 4960 ㎜、3 つの部分に

分けられ 3×1620 ㎜です。

・ブームは、2 つの接合部に 3 ㎜のスチールプレートを使用することにより機械的強度を保障していま

す。

・各ブーム接合部は相互にわずかに短い 2 組のスチールプレートから成り立っています。

・図 4 が示すようにブームセクション部のスチールプレートを正しく挿入してください。

・図 1 のようにブーム部の最初の 4 つのプレートを挿入し、M6×20 のボルトで固定(まだ強く締めな

いで下さい)します。

・図 2、3 のようにこのプレートを次のブームセクションに挿入し、8 個の M6×20 のボルトで仮締め

します。本締めをする前に必ずボルトがブームに垂直か確認して下さい。

・第 2 のブーム接合も以上の作業を繰り返して下さい。

・ブームは、マストに 6 ㎜のヘビーデューティーなステンレスのプレートにより固定されます。

・4 つの U ボルトは、60 ㎜径のマスト用で強風下でも際立った信頼性を有しています。最良の状態を

維持するため、60 ㎜径のマストを必ず使用して下さい。

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最新モーターユニットサポートプレート

UB-50 は図 C に示すようにエレメントのねじれにより万全な耐性を得るため最新の革新的な素材を

使用したモーターユニットサポートプレートを採用しました。

とりわけ、いかなる方向からストレスにも耐え得るように ABS エレメントハウジングユニットをモー

ターユニット部に使用しました。

・さらに新型モーターユニットサポートプレートはアンテナエレメント中央にブームは配置されるよう

に開発されました。これによりアンテナのバランスを完璧にすることに成功しました。

最新のブラケットサドル(図 A、B)は 3D CAD によりデザインされ特性の ABS 素材を採用するこ

とによりグラスファイバーを補強しています。

新モーターユニットサポートのおかげで信頼できる強度を容易に得ることに成功しました。

ブームに沿ったサポートプレートを正確に配置するため図 D のようにカラーラベルによる目印をさ

れています。ブームにサポートプレートを組み込むにあたり、4 個の M6 ボルトをしっかり締めます。

潰れるほどに締めすぎないように注意して下さい。

サポートプレート上の 2 つの上部ブラケットサドルを穴に一致するように正確に配置します。

・モーターユニット上のラバーブーツに止まるまで挿入しホースクランプで固定します。

図Eのようにハーフブラケットサドル上のモーターユニットが中央にくるように配置します。

ハーフブラケットサドルの上の置き、2 個の M6×100 ㎜ボルト(図 H)を置きます。

図 I で示すようにボルトユットをハーフブラケットサドルの上部と下部が接触するまで締めていきます。

締めすぎには注意して下さい。

注意:4個の U ボルト(ブーム、マスト固定用)を除いてナイロックナットは、締めすぎないように

注意して下さい。

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TELESCOPING FIBERGLASS ELEMENT SUPPORT TUBES ASSEMBLY

・グラスファイバーアンテナのエレメントは、4 段の振り出し部により構成されています。

・エレメントの半分の長さは、5.4~5.5m のサポートチューブから成り立っています。それは、組立時

に必ずしも同一の長さである必要がないからです。

・しかし、これは余り重要ではありません。もっとも低い周波数で運用する時、最も伸びたベリリウム

銅の帯がいくらか短くなるためです。

これが組立時に各エレメント構成チューブの長さが数センチメートル異なる理由です。

グラスファイバーアンテナを伸ばす時、決して強い力で行わないで下さい。

シリコンテープを3つの異なる長さにカットして下さい。(図18)

500 ㎜は A 400 ㎜は B 300 ㎜は C

ジョイント A,B,C は(図19)の用にシリコンテープで巻いて下さい。

図 20 のように付属の保護テープをシリコンテープの上に巻いて下さい。

グラスファイバーチューブの組立方

図21のようにモーターユニット部にグラスファイバー部を完

全に挿入して下さい。

ステンレスホースクランプを締めて下さい。

この作業を反対側も繰り返し行って下さい。

注意:

ラバーブーツをさらにシールしたり、ラッピングしたりしないで

下さい。その状態で完全に防水されており、紫外線耐候性の素材

を使用しています。

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30-40 メーターバンド部分の準備

各 30~40 メーター用アンテナエレメエントの半分の内側に 3m 長の PVC ライナー(ベリリウム銅サ

ポートチューブ)があります。

どのライナーも 2 つの 1.5m 長の部分からなっており、PVC カップラーにより接合されています。

図 3.4 に示すように PVC カップラーでつなぎテープでしっかり巻き上げます。

第 2 の PVC カップラーも同様に組み上げ、入念にテープを巻きます。(図 5)

図 7 のようにアンテナエレメントの半分をラバーブーツに挿入します。

②アンテナエレメントを組み立てる時、できれば補助で平行を保つ人が数人いるとモーターユニットチ

ューブへの挿入が容易に行えます。

PVC カップラーを完全に挿入します。(図 7)

図 8 のようにエレメントの半分を完全にモーターユニットチューブに挿入し、ステンレスホースクラン

プで締めます。

通常接着剤は使用しないで下さい。モーターチューブユニットはそれで完全です。

もし、必要なら適量の接着剤を使用しても構いません。

重要:

PVC カップラーの破損を避けるため、モーターユニットに挿入時、PVC ライナーを地面と平行に保っ

て下さい。

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サイドグラスファイバーエレメントサポートチューブ

30~40 メーターバンド用のエレメントのチューブをサポートする 2 つのサイドグラスファイバーエ

レメントは 3 つの 20 ㎜径×1500 ㎜部により構成されています。(全長 4.5m)

3 つの部分は、100 ㎜のアルミニウムカップラーにより結合されています。(2ページ No,7)

結合部の両端 50 ミリの位置に印を付けることをお勧めします。

チューブをサポートするグラスファバーエレメントの中の障害を回避するため、また将来部品交換や分

解を可能にするため、いかなる接着剤をも使用しないでください。

反射器と導波器テレスコピックファイバーグラスの両端をアルミニウムの湾曲部に完全に挿入しま

す。(図 13) そして、地面に対して平行かどうか確認して下さい。(図 14)

2 つのサイドエレメントサポートチューブを組立て 4 つの端をアルミニウム湾曲部に挿入します。湾

曲部は非常に軽量(約 400g)ですが、組立にあたり二人以上で作業することをお勧めします。グラス

ファイバーチューブの端とアルミニウム湾曲部の機械的精度は、1/10 ㎜オーダーで作られています。

この精度と十分な挿入長により 4 つの接合部の強度は十分に保証されています。

一度完全に組立ててから(接着剤は使用しないで下さい)、少なくとも 100 ㎜テープをしっかり巻いて

下さい。

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サイドグラスファイバーチューブは中央のアンテナエレメントとT型カップラーにより結合されて

います。(図 16)これにより、エレメントとサイドグラスファイバーチューブの軽量化と良好なバラン

スが得られています。

T型結合によりどの末端部のサポートも非常に軽量化(150g)され十分な強度と信頼を得ることが可能

になっています。

アルミニウムチューブを中央部のアンテナエレメントの末端に挿入します(図 17)

サイドグラスファイバーは、PVC、T 型カップラーにより組上げられます。

アルミニウムチューブを T 型カップラーに挿入し(図 18)、アルミニウムチューブを M3 スクリューにて

固定します。(図 19)

重要:

チューブを潰さない様にネジの締めすぎに注意して下さい、ネジが 2 ㎜程度出るくらいに締めて下さい。

図 21 のようにサイドグラスファイバーチューブに対して中央のアンテナエ

レメントが直角(90 度)になるようにし、T 型カップラーの 3 方向にしっかり

テープを巻きます。

図 22 のように側方エレメントがマッスグになるようにし、図 20 のようにアル

ミニウムチューブとアンテナエレメントの接合部にテープを巻きます。

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自動導波器切換

新型 UB-50 アンテナコントローラーによりバンドセレクトできる同軸切換器を採用しています。そ

れは、1 本の給電用導軸から導波器やその他のエレメントに自動で給電部を変えることができます。

このアンテナはダイアグラムで示されるように 2 本の RG-213 同軸ケーブルを含みます。

同軸切換器は図の 11 部のブーム接合部のすぐ横に M6 ボルトとサポート部により固定されます。完全

に固定されたら 2 ピンのコネクターを配線します。

注意:

同軸切換器に通電されない時は、給電ラインは 6~20 メーター用導波器に給電されるようになっていま

す。

地上高に関してUB-50 は 6~20 メーターバンドにおいてその本来の性能を発揮するために十分な地上高を確保する

必要があります。

それは 30~40 メーターバンドでも同様です。

UB-50 は、18m 高(理想的には 20m 高)でテストされています。7~10MHz 全域で SWR 1:1 の最高の

性能を発揮する高さです。最低でも 15m 高は確保して下さい。

地上高不足はラジエーションパターンに強く影響し遠距離通信に関してその性能を著しく低下させ、30

~40 メーターバンドの SWR 1:1 の実現にも悪影響を与えます。

ハイバンド運用に関しては、周りの障害物から少なくても 8~10m 離して下さい。

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プラグインアンテナ コントロールワイヤリングケーブル

既に組まれたプラグインアンテナコントロールワイヤーケーブルは IP68 マルチピンコネクターを使

用し容易にすばやくアンテナコントローラーと接合されます。

モーターユニットとDB25コネクター及びアンテナコントローラーをコネクターで接合するだけでウル

トラビーム八木アンテナの準備完了です。

プラグインアンテナコントロールワイヤリングケーブルはウルトラビーム社によってテストとされ

ています。そして。DB25 コネクターは 30M の長さでハンダ付けして出荷いたします、他に 50M の長

さのケーブルもオプションでございます。もし無線室との距離の関係でコントロールケーブルを切断す

る場合、必ずワイヤーを 1 本 1 本再ハンダ付けして下さい。

それは DB25 コントローラーとコントロールケーブルの配線ミスの可能性をなくすためです。

どのY字分岐部も特別な防水サーモフィットモールドパーツでで

きておりますので、更なる防水は不要です。

ケーブルの下部は、マストブーム接合板とマストに固定します。

特性電導テープまたは、その他を使用して下さい。

モーターユニットからの長さを変えるためにケーブルを切断する

時は、ブームに沿って電導テープ、その他を使用し固定します。

プラグインをより確実に行うため、どのコネクターもカラーステ

ッカーにより色分けされています。

注意:

コネクターは、アメリカスイッチクラフト社の高性能 IP68 を採用し

ています。

このコネクターはいかなる気象条件に対しても防水されているため、

さらなる防水は不要です。

各モーターユニットは。ウルトラビーム社によって確実にテスト

されていますが、輸送時のダメージを防ぐために組立て前に必ず動

作テストを行って下さい。

注意:

必ず組立て前に各モーターユニットの動作テストを行って下さい。

必ずモーターユニットのテストを行ってからラバーブーツの挿入を

して下さい。

モーターユニットテスト;

1) アンテナコントローラーのスイッチ作動は、エレメント伸縮の表

示が現れるまで待って下さい。

2) メニューボタンを押し YES ボタン(30M ボタン)を押しテストを

確認して下さい。

3) 再度メニューボタンを押し全てのエレメントが伸縮するのを確

認して下さい。