Post on 14-Dec-2020
・本製品は操作の安全性を第一に考えて設計及び製造されています。運用と管理は、本書の安全対策及び操作指示を厳守した上で行ってください。
・本製品は医療機器に適用される全ての安全基準に適合しています。使用にあたっては、安全上の問題について細心の注意を払ってください。
・本製品は人体装着部品を含まないClass I に属する機器で信号入力/出力部品が含まれています。
1.はじめに
電気に関わる事項・装置の外装カバーを開けたり、内部のプラグを取り外したりしないでください。内部回路では高電圧が使用されている
ため事故の原因になる恐れがあります。・ヒューズが切れた場合は、お買い求めのディーラーまたは弊社支店・営業所にご連絡し、ご自身でヒューズの交換をしないでください。
・装置の内部に液体が侵入するとショートが発生し火災に繋がる恐れがあります。装置の上や近くに液体や食物をかないでください。
爆発と内部破損の事項
・爆発性のある液体又は気体のある場所で機器を操作しないでください。周囲から危険物質が検出された場合はプラグを差し込んだり電源をONにしたりしないでください。装置の電源をONにした後に危険物質が検出された場合は、器の電源をOFFにしたりプラグを抜いたりしないでください。装置の電源をOFFにする前に換気を行ってください。
オーバーヒート
・機器周囲の空気の循環を妨げないでください。システムの過熱と破損を防ぐ為機器周囲に少なくとも15 cmの空間を確保してください。
イメージングプレート(IP)・付属品の使用について
・G スキャン 7400では必ず「コダック CR イメージングプレート」を使用してください。また、IPホルダー、保護パウチ等の付属品は、必ずG スキャン 7400用あるいは弊社指定のものを使用してください。それ以外のものを使用すると、故障する恐れがあります。
ご注意
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付属品
②IPホルダー(#0-2):1枚コダック CR イメージングプレート(IP) #0を6枚、#2を6枚セットできます。
③遮光パウチ #2(標準)/#0 (小児) :各1箱(200枚)撮影時にデンタル用IPに傷が付かないようにIPを入れます。撮影後は光の遮蔽カバーとして、IPデータを保護します。
④バリアエンベロ-プ #2(標準) #0(小児) / :各1箱(200枚)デンタル撮影時に遮光パウチを挿入してカバーします。
⑤パノラマIP遮光スリーブパノラマ撮影後にIPの露光を防ぎます。
⑥コダックMIN-Rスクリーンクリーナーワイプス:1本コダック CR イメージングプレート専用のクリーナーです。
2.各部の名称と機能
一式
①スキャナー本体:1台※電源コード、USBケーブル、UPS(無停電電源)、絶縁トランス、モニタ、PC、ソフトウェア一式でご提供となります。
別売品
⑦コダック CR イメージングプレート #0/1/2/3/4:1箱(2枚)G スキャン 7400のデンタル用イメージングプレートです。サイズは#0/1/2/3/4の5種類です。
⑧パノラマ用IP:15×30cm⑨セファロ用IP:8×10インチ⑩IPホルダー(#0-1-3-4)
コダック CR イメージングプレート#0、#1、#3、#4を各2枚セットできます。
⑪IPホルダー(#2-3)コダック CR イメージングプレート#2を18枚、#3を4枚セットできます。
⑫IPホルダー(#1-2)コダック CR イメージングプレート#1を10枚、#2を12枚セットできます。
※遮光パウチ及びバリアエンベロ-プはデンタル用イメージングプレートのサイズにあわせ5種類用意しています。各サイズ1箱200枚入りです。
②
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⑪
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③ ④
⑥
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①
スキャナー前面
③回転ドラム:イメージングプレートのスキャン及び消去時にプレートホルダーを保持します。④第1ラッチ(黒):パノラマ・セファロ用イメージングプレート及びIPホルダーをドラムに固定します。⑤第2ラッチ(赤)⑥USB接続端子⑦消去ランプのヒューズ⑧電源スイッチ⑨AC電源接続端子及びメインヒューズ
①ユニットアクセスドア:イメージングプレートの着脱時に上に開きます。自動ロック装置により操作中にドアが開くのを防止します。
②ステータスLED:2色の光(LED)で装置の状態を示します。
LED 装置の状態
緑色に点灯 ユニットが待機中で使用可能な状態です。
緑色に点滅 スキャン中又は消去中です。
オレンジ色に点灯 エラーが検出されました。
オレンジ色に点滅 ユニットの電源をONにしてから、使用可能になるまでの状態です。エラーが発生しました。ドラム回転モーターの動作中にユニットアクセスドアが開けられました。USBボードのヒューズが断線しています。
スキャナー背面
IPに蓄積された画像データは光により消去されます。IPをスキャナーにセットする際に、できるだけ周囲の光が当たらない様、暗室又は照明を避けられる場所に設置することをお勧めいたします。1. 本体は水平で安定した場所に設置してください。
※本体に強い振動や衝撃が加わると、画像に線が入るなどの不具合が生じる場合があります。
2. 電源コードを本体背面の電源コードソケット及びUPS(無停電電源)のコンセントに接続します。
3.設置
3. USBケーブルを本体背面及びPCのUSBケーブルソケットに接続します。
注意
■絶縁トランスの電源プラグは必ず3Pのコンセントに接続してください。
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
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4.IP及びIPホルダーの取り扱い
注意
■ IPの表面に傷が付くと、傷や水分の侵入により画質に悪影響を及ぼしますので、IPの取り扱いは充分に注意してください。
※IPは注意して取り扱ってください。照射面に傷が付くとクリアな画像が得られなくなる場合があります。
遮光パウチに撮影する歯の番号をあらかじめ記入します。遮光パウチの文字とIPの文字を合わせてIPを挿入します。IPは白い面が照射面、文字が記載してある面が裏面となります。
遮光パウチの文字が書いてある面が、バリアエンベロ-プの透明の面に向くようにして挿入します。
バリアエンベロ-プの挿入口にあるテープを剥がし、シールをします。
この状態で撮影を行います。
1.遮光パウチ、バリアエンベロ-プへのIPのセット方法
デンタル用IP
撮影終了後、IPを取り出します。手にグローブをした状態でバリアエンベロ-プの端を切り、トレーなどの上に遮光パウチごとIPを落とします。
※バリアエンベロ-プ及び保護ポーチは再使用せず、破棄してください。
露光によるデータの損失を避けるため、IPは、スキャナにセットするときに遮光パウチから取り出します。遮光パウチから取り出すときは、唾液等が付着したグローブを外してください。
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2. IPホルダーのスキャナーへのセット方法
スキャナーのユニットアクセスドアを開け、第1ラッチ(黒)が完全に見えるようになるまでドラムを手で回転させます。
IPホルダーは数字の書いてある面を表にします。
ラッチを押し上げながら、IP用ホルダーの赤い目印のない側のタブを固定クリップのピンにはめます。
※スキャンするIPのサイズと数に合ったIPホルダーを使用してください。
ドラム上の第2ラッチ(赤)が見えるまで、回転ドラムを奥に回転させてIP用ホルダー回転をドラムに巻きつけます。
ラッチを押し上げて、IPホルダーのもう一方のタブ(赤い目印があります)をピンにはめます。
ラッチを戻してIPホルダーをドラムにしっかりと保持します。
IPホルダーを取り外すときは、IPがIPホルダーにセットされていない状態で、第2ラッチ(赤)の方から先に取り外してください。
3. IPのIPホルダーへのマウント方法
スキャナーのユニットアクセスドアを開けます。ステータスLEDが緑色に点灯していることを確認してから、IPの照射面(白い面)が表を向くようにして、IPホルダーの挿入部からスライドさせてセットします。画像の上になる側を左にしてセットください。※ステータスLEDが緑色に点滅している場合はしばらく待つ
か、ユーザーインターフェイス表示して消去を中止してください。表示方法はP.12「6.操作手順」を参照してください。また、消去を中止した場合、そのIPのデータは充分に消去されていませんので、マニュアルで消去を行ってください。
※使用するIPのサイズと枚数に応じたIPホルダーを使用してください。
※IPをスキャナー内部に落とさないように気を付けてください。
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①パノラマIPの場合は、IPをパノラマIP遮光スリーブに挿入します。
※セファロIP用の遮光スリーブはありません。
②増感紙のないカセッテを使用します。IPはシリアルナンバーが記載されている側が上になります。上下を確認し、両端にあるタブを照射面の裏面(タブが貼り付けてある面)にたたみ込み、IPの照射面をX線管球側にしてカセッテにセットします。
※IPは注意して取り扱ってください。照射面に傷が付くとクリアな画像が得られなくなる場合があります。
※IPはの上下を逆にセットすると、撮影はできますが、スキャン後に画像が上下反転して表示されます。
パノラマ・セファロ用IP
1.カセッテへのIPの装填方法
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第1ラッチ(黒)を押し上げながら、イメージングプレートの一方のタブを固定クリップのピンにはめます。
※IPはスリーブに挿入した状態のまま照射面を表にし、画像の上側が左になるようにします。 (パノラマIPの場合)
第2ラッチ(赤)が見えるまで回転ドラムを奥に回転させて、遮光スリーブを引き抜きながらIPを回転ドラムに巻きつけます。
ラッチを押し上げて、IPのもう一方のタブをピンにはめます。
ラッチを戻してIPを回転ドラムにしっかりと保持します。
IPを取り出すときは、固定フックの方から先に取り外し、傷付けないように注意して取り出してください。
※IPの表面に傷が付くと、傷や水分の侵入により画質に悪影響を及ぼします。
2. IPのスキャナーへのセット方法
スキャナーのユニットアクセスドアを開けます。ステータスLEDが緑色に点灯していることを確認してから、 第1ラッチ(黒)が完全に見えるようになるまでドラムを手で回転させます。※ステータスLEDが緑色に点滅している場合はしばらく待つ
か、ユーザーインターフェイス表示して消去を中止してください。表示方法はP.12「6.操作手順」を参照してください。また、消去を中止した場合、そのIPのデータは充分に消去されていませんので、マニュアルで消去を行ってください。
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5.スキャン可能なIP及び枚数
パノラマ用IP セファロ用IP
15×30cm 8×10インチ
#2か#0のIPを最大6枚、又は全てのIPを一度にスキャンすることができます。
※#0をスキャンする場合は、右のスキャンタイプを選択します。左のスキャンタイプを選択すると、左の1列しかスキャンされないため、右列の#0は画像化されません。
IPホルダー #0-2
#0、#2のIPを各6枚装着することができます。
#0、#1、#3、#4のIPを1枚ずつ、又は全IPを一度にスキャンすることができます。
※#4をスキャンする場合は、右のスキャンタイプを選択します。左のスキャンタイプを選択すると、左の1列しかスキャンされないため、2列にかかる#4は画像化されません。
IPホルダー #0-1-3-4
#0、#1、#3、#4のIPを各2枚装着することができます。
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#2のIPを12枚、#2のIPを18枚、又は全てのIPを一度にスキャンすることができます。
IPホルダー #2-3
#2のIPを18枚及び#3のIPを4枚装着することができます。
#2のIPを12枚、又は#2のIPを12枚と#1のIPを5枚、又は全てのIPを一度にスキャンすることができます。
IPホルダー #1-2
#2のIPを12枚及び#1のIPを10枚装着することができます。
注意
■ IPホルダー #2-3を使用する場合は、最低12 枚のIPをセットして2列を埋め、回転ドラムの回転バラ ンスを安定させる必要があります。11枚以下では回転ドラムの回転バランスが悪くなり、大きな振動が起こり、画像に線が入ったりする可能性があります。また、異常な振動音が発生する可能性があります。少ない枚数をスキャンする場合には、#0-2か、#0-1-3-4のIPホルダーを使用してください。
注意
■ IPホルダー #1-2を使用する場合は、最低12 枚のIPをセットして2列を埋め、回転ドラムの回転バラ ンスを安定させる必要があります。11枚以下では回転ドラムの回転バランスが悪くなり、大きな振動が起こり、画像に線が入ったりする可能性があります。また、異常な振動音が発生する可能性があります。少ない枚数をスキャンする場合には、#0-2か、#0-1-3-4のIPホルダーを使用してください。
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6.操作手順(スキャニング)
※ダイマクシスの詳しい操作については、ダイマクシスの使用説明書を参照してください。
1. PCの電源をONにし、ダイマクシスを起動します。
2. 患者を新規に登録するか、登録済みの患者を選択します。
3. スキャナー背面にあるメインスイッチをONにします。ユニットが使用可能な状態になると、ステータスLEDが緑色に点灯します。
4. 撮影方法に応じてIPの準備をします。P.6「4. IP及びIPホルダーの取り扱い」を参照してください。デンタル撮影の場合は、使用するIPに応じたIPホルダーをスキャナーにセットします (P.7「2. IPホルダーのスキャナーへのセット方法」参照)。撮影が終了しIPをセットするまでは、ほこりなどが本体内部に入らないようにユニットアクセスドアを閉じておきます。
8. スキャナーのユニットアクセスドアを閉じます。
5. 患者を位置付け、X線撮影を行います。
6. 撮影が終了したら、周囲の照明を消すなどできるだけ照明を避け、バリアエンベロ-プ・遮光パウチ又はカセッテからIPを取り出します。
※1回使用したバリアエンベロ-プ及び遮光パウチは再使用しないでください。
7. スキャナーのユニットアクセスドアを開け、ステータスLEDが緑色に点灯していることを確認してから、IPの照射面が表になるようにしてスキャナーにセットします。P.7「3. IPのIPホルダーへのマウント方法」及びP.9「2. IPのスキャナーへのセット方法」を参照してください。
※IPは露光されることにより徐々に画像データが劣化しますので、IPを遮光パウチ又はカセッテから取り出してからはすぐに作業を行ってください。
ダイマクシス[新規登録]ダイアログ
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9. PCモニタ上のダイマクシスのウィンドウにある「スキャナからの取込」ボタンをクリックします。
「スキャナからの取込」ボタン
10. ユーザーインターフェイスが表示されます。スキャンセレクタの[ルーム]をクリックします。
11. スキャンセレクタの下部に2つのルーム選択ボタンが表示されます。[ルーム]を選択します(ここでは[ルーム1]を選択します)。
12. スキャンするIPのタイプにより、スキャンセレクタの[口腔内]又は[顎外]をクリックします。
13. IPホルダーのアイコンの下に利用可能なスキャンタイプが表示されます。スキャンするIPの種類や枚数に応じてスキャンタイプを選択します。
[顎外]を選択した場合、対応するIPのタイプ(パノラマ又はセファロ)を選択します。
14. [解像度選択]ボタンで解像度を選択します。[高解像度]ではスキャン速度は遅くなります。
左の画面には、それぞれ選択した内容が表示されます。
スキャンセレクタ
[ルーム選択]ボタン
ルーム 口腔内 顎外
ルーム1IPホルダー
#0-2パノラマ用IPセファロ用IP
ルーム2
IPホルダー#0-1-3-4#2-3#1-2
なし
各ルームで選択できるIPホルダー、IPは以下の通りです。
利用可能なスキャンタイプ
[解像度選択]ボタン
15. 選択した内容を確認し、[スキャン]ボタンをクリックします。
[スキャン]ボタン
終了
情報/設定(使用しません)
選択内容表示画面
注意
■IPを回転ドラムにセットしない状態でスキャンしないでください。IPをセットせずにスキャンすると、大きな振動により装置の故障の原因となります。
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ドラムが回転しスキャニングが始まります。
スキャンの進行状況がプレビュー画面に表示されます。スキャン中はステータスLEDが緑色点滅し、ユニットアクセスドアはロックされて開きません。
※ユニットアクセスドアが開いているとスキャンは始まりません。ユニットアクセスドアを閉じてからもう一度[スキャン]ボタンをクリックします。
※スキャン中はユニットアクセスドアを開ける行為をしないでください。スキャナ内部に光が入り、白い線が入る等、画質が低下する原因となります。
※スキャンを中止したい場合は、[スキャン停止]ボタンをクリックします。
16. スキャンが終了するとユーザーインターフェイスが自動的に閉じます。ダイマクシスのウィンドウには画像が表示され、画像は同時にデータベースにも保存されます。必要に応じてダイマクシスで画像処理などを行います。
スキャン後は、IP上の画像データの消去を40秒間自動的に行います。ステータスLEDが緑色点灯するとユニットアクセスドアを開けることができ、次のスキャンが行えます。
17. 画像データの消去が終了したIPは傷が付かないように大切に保管してください。
[スキャン停止]ボタン
18. 一日の作業が終了したらスキャナー、PCのメインスイッチをOFFにしてください。
スキャンが終了すると自動的にIP上の画像データが消去されますが、IPが受けたX線量が多いと画像データが充分に消去されない場合があります。消去が不充分だと、次に撮影した画像に残像が現れるなど、画像の診断価値を損なう可能性があります。この場合は、マニュアルで再度消去を行ってください。
スキャナーインターフェイスの[消去]ボタンをクリックします。スキャンをせずに画像データの消去のみ行われます。
[消去]ボタン
マニュアルによるIPデータの消去
プレビュー画面
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7.保守/点検
装置を使用するにあたっては、日頃より以下のような点検を行ってください。1. 外観に異常な変形や傷はありませんか?2. 装置に異常な振動などがなく安定して設置されていますか?3. ケーブル類に、摩耗、傷、よれや引っ張られている部分はありませんか?4. 可動部は、異音や振動がなく、スムーズに動作しますか?5. イメージングプレートが折れ曲がっていたり、表面に傷などはありませんか?
8.お手入れの方法
本体外装本体外装は水かぬるま湯又は中性洗剤を柔らかい布につけて、よく絞った状態で拭いてください。※アルコール系の洗剤や消毒剤で強く清拭すると、塗装が落ちる場合があります。
本体内部本体内部(回転ドラム)に付着した唾液、手垢等の汚れが乾拭きでは落ちない場合、中性洗剤を薄めた液を布に少量付けて、液が垂れないくらい硬く絞り拭いてください。汚れが落ちた後、乾いた布で乾拭きし、完全に回転ドラムが乾いたことを確認してからスキャンを行ってください。※水分が残っていると電機系統に悪影響を及ぼしたり、光学系に飛ぶと画像に不具合を生じる可能性があります。また、布の
糸くず等が回転ドラムに付着していると、光学系に影響して画像に黒い筋として現れる可能性があります。
イメージングプレート※イメージングプレート表面には、劣化の原因となる水分、油分、汚れ、こすれなどに強いコーティングが施されていますが、屈
曲による微細なヒビ割れに水分や手指の油分が染み込んだり、長時間の可視光線下の放置などにより徐々に劣化していきます。
定期的(1週間に1度)に専用の「コダックMIN-Rスクリーンクリーナーワイプス」で表面を清拭してください。強い可視光線下に長時間放置せず、カセッテや遮光パウチに入れるなど、暗所に保管してください。※消毒液に浸漬しないでください。
また、オートクレーブ滅菌はしないでください。オートクレーブにかけた場合は廃棄してください。
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9.故障とお考えになる前に
故障かな?と思ったら、修理を依頼する前にもう一度次のようなチェックを行ってください。いずれの場合にも当てはまらない場合は、お買い求めのディーラー又は弊社支店・営業所までご連絡ください。
症 状 原 因 処 置
電源スイッチをONにしてもステータスLEDが点灯しない。
電源コードが本体又はコンセントから外れていませんか?
電源コードを確実に接続してください。
ヒューズが切れている可能性があります。 お買い求めのディーラー又は弊社支店・営業所までご連絡ください。
LEDが切れている可能性があります。
電源スイッチをONにした後、ステータスLEDがオレンジ色に点滅したまま緑色の点灯に変わらない。
本体とPCを接続するUSBケーブルが外れていませんか?
一旦スキャナの電源スイッチをOFFにし、USBケーブルを確実に接続してから再度ONにしてください。
[スキャン]ボタンが機能しない、又はスキャンが始まらない。
本体の電源スイッチはONになっていますか?
電源スイッチをONにしてください。
本体とPCを接続するUSBケーブルが外れていませんか?
一旦スキャナの電源スイッチをOFFにし、USBケーブルを確実に接続してから再度ONにしてください。
ユニットアクセスドアは完全に閉まっていますか?
ユニットアクセスドアを完全に閉めてください。
プレビュー画面に、途中から画像が表示されない。
スキャン中にUSBケーブルが抜けた可能性があります。
一旦スキャナの電源スイッチをOFFにし、USBケーブルを確実に接続してから再度ONにしてください。再度撮影し、スキャンし直してください。
スキャンが終了しても画像が表示されない。
IPの照射面を裏にして本体にセットしていませんか?
照射面を表にして再度スキャンしてください。
選択したスキャンタイプではスキャンできない列にIPをセットしませんでしたか?
例:#0-2ホルダーで#2のIPを装填して、ホルダーの#0の列を選択してスキャンした。
画像はスキャン後消去されていますので、再度撮影し、正しい列を選択してスキャンし直してください。
スキャンする前に、IPを長時間光が当たる場所に放置しませんでしたか?又は強い光に当てませんでしたか?
IPのデータは光により消去されます。撮影後、IPをカセッテなどから取り出す際は、できるだけ明かりを避け、速やかにスキャンしてください。
X線撮影装置からX線は照射されていますか? 検波紙などで確認してください。
画像全体に黒いスジが入る。
スキャン中にユニットアクセスドアを開けようとしませんでしたか?スキャン中に内部に光が入った可能性があります。
スキャン中はユニットアクセスドアを開ける行為をしないでください。再度撮影しスキャンし直してください。
スキャン中に本体や設置した場所に物を落とす等、強い振動や衝撃を与えませんでしたか?
本体は水平で安定した場所に設置し、強い振動や衝撃を与えないでください。
画像全体に白いスジが入る。
スキャン中に本体や設置した場所に物を落とす等、強い振動や衝撃を与えませんでしたか?
本体は水平で安定した場所に設置し、強い振動や衝撃を与えないでください。
画像が部分的にしか表示されない。
ユーザーインターフェイスで、スキャンするIPやIPホルダーに対応するスキャンタイプを選択していますか?
再度撮影し、スキャンするIPやIPホルダーに対応するスキャンタイプを選択してください。
画像が濃すぎる、又は薄すぎる。
撮影条件は適切でしたか? 適切な撮影条件で、再度撮影を行ってください。
ダイマクシス上で、レベル補正や輝度調整を行ってください。
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症 状 原 因 処 置
画像がぼやけている。 撮影時、患者が動きませんでしたか? 再度撮影を行ってください。
イメージングプレートのデータ消去が不充分で、前回撮影時のデータが残像として現れた可能性があります。
マニュアルで消去を行い(P.14「マニュアルによるIPデータの消去」参照)、再度撮影を行ってください。
画像に白く細かいキズのようなスジが入る。(下記*1参照)
IPに曲げ等で小さなヒビが入り、その中に汚れが入り込み、その部分を画像化できず、画像上には白いスジとなって現れました。
新しいIPと交換してください。
画像にヒビ状の白く大きなスジが入る。(下記*2参照)
折れたIPで撮影しました。 新しいIPと交換してください。
画像にシミがある。(下記*3参照)
IPに薬液が染み込み、劣化しています。 新しいIPと交換してください。
IPに汚れや傷はありませんか? 汚れがある場合は、専用クリーナーで清掃してください。傷がある場合は、新しいIPと交換してください。
正常な画像
画像に白く細かいキズのようなスジが入る。 (*1)
ヒビ状の白く大きなスジが入る(*2) シミがある(*3)
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10.保証/修理
本品の製造と品質保証には万全の注意を払っておりますが、お客様の正常なご使用で万一故障した場合は、保証書の記載内容の範囲で無償修理いたします。お買い求めのディーラー又は弊社支店・営業所へお申し付けください。なお、本品の保証期間は下記のとおりです。また、消耗品(下記、消耗品一覧参照)は保証できませんのでご了承ください。
保証期間 1年
消耗品一覧表(別売品含む)
品 名 注文用コード
コダックCRイメ-ジングプレ-ト #0(小児)(2枚) 070104810000
コダックCRイメ-ジングプレ-ト #1(24×40mm)(2枚) 070104820000
コダックCRイメ-ジングプレ-ト #2(標準)(2枚) 070104830000
コダックCRイメ-ジングプレ-ト #3(バイトウィング)(2枚) 070104840000
コダックCRイメ-ジングプレ-ト #4(オクル-ザ-ル)(2枚) 070104850000
コダックCRイメ-ジングプレ-ト PAN 15×30cm 070104860000
コダックCRイメ-ジングプレ-ト CEPH 8×10in 070104870000
GS7400 遮光パウチ #0(小児)(200枚) 090L79700000
GS7400 遮光パウチ #1(24×40mm)(200枚) 090L79710000
GS7400 遮光パウチ #2(標準)(200枚) 090L79720000
GS7400 遮光パウチ #3 (バイトウィング)(200枚) 090L79730000
GS7400 遮光パウチ #4(オクル-ザル)(200枚) 090L79740000
GS7400 バリアエンベロ-プ #0(小児)(200枚) 090L79750000
GS7400 バリアエンベロ-プ #1(24×40mm)(200枚) 090L79760000
GS7400 バリアエンベロ-プ #2(標準)(200枚) 090L79770000
GS7400 バリアエンベロ-プ #3(バイトウィング)(200枚) 090L79780000
GS7400 バリアエンベロ-プ #4(オクル-ザル)(200枚) 090L79790000
GS7400 IPホルダ- #0-2 090L79800000
GS7400 IPホルダ- #0-1-3-4 090L79810000
GS7400 IPホルダ- #2-3 090L79820000
GS7400 IPホルダ- #1-2 090L79830000
※G スキャン 7400では必ず「コダック CR イメージングプレート」を使用してください。また、IPホルダー、保護パウチ等の付属品は、必ずG スキャン 7400用あるいは弊社指定のものを使用してください。それ以外のものを使用すると、 故障する恐れがあります。
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理論解像度 パノラマ/セファロ 10 lp/mm未満
デンタル 20 lp/mm未満
実際のイメージ解像度 パノラマ/セファロ 標準解像度:4.5 lp/mm未満高解像度:6 lp/mm未満
デンタル 標準解像度:8 lp/mm未満高解像度:10 lp/mm未満
イメージングプレートサイズ パノラマ 15 cm x 30 cm
セファロ 8" x 10"
デンタル #0 - 21 x 31 mm#1 - 24 x 40 mm#2 - 31 x 41 mm#3 - 27 x 54 mm#4 - 57 x 76 mm
スキャン時間(スキャンするIPの数によって異なります。)
パノラマ 74秒
セファロ 95秒
口腔内用 – 高解像度 67秒(平均10.2秒/イメージ)
口腔内用 – 高速 40秒(平均6.7秒/イメージ)
FMS(フルマウスシリーズ) – 高解像度 255秒以内
FMS(フルマウスシリーズ) – 高速 135秒以内
IPデータの消去 自動 – 内蔵消去ランプを使用(手動消去も可能)
使用するIPのタイプ コダック CR イメージングプレート
サイズ W480mm ×D 380mm ×H 240mm
重量 18kg
電気定格 AC100V、50/60 Hz、10A
動作環境条件 温度: 18~30℃相対湿度: 最大85% (結露しないこと)
保管条件 温度: 15~60℃湿度: 最大80%(結露しないこと)
内蔵レーザーの仕様 タイプ: 635~650nm(Class Ⅰ)レーザーパワー:20mW ±10%、 650nm ±10nm
コンピュータ JIS C6950に適合
モニタ JIS C6950に適合
無停電電源 JIS T0601-1,UL1778に適合
絶縁トランス JIS T0601-1に適合
11.仕様
※製品の仕様は、改良のためお断りなく変更する場合がございますので、あらかじめご了承ください。
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医用電気機器の使用上(安全および危険防止)の注意事項
1. 熟練した者以外は機器を使用しないこと。
2. 機器を設置するときには、次の事項に注意すること。(1)水のかからない場所に設置すること。(2)気圧、温度、湿度、風通し、日光、ほこり、塩分、イオウ分、などを含んだ空気などにより悪影響の生ずるおそれのない場
所に設置すること。(3)傾斜、振動、衝撃(運搬時を含む)など安定状態に注意すること。(4)化学薬品の保管場所やガスの発生する場所には設置しないこと。(5)電源の周波数と電圧及び許容電流値(又は消費電力)に注意すること。(6)電池電源の状態(放電状態、極性など)を確認すること。(7)アースを正しく接続すること。
3. 機器を使用する前には次の事項に注意すること。(1)スイッチの接触状況、極性、ダイヤル設定、メーター類などの点検を行い、機器が正確に作動することを確認すること。(2)アースが完全に接続されていることを確認すること。(3)すべてのコードの接続が正確でかつ安全であることを確認すること。(4)機器の併用は正確な診断を誤らせたり、危険をおこすおそれがあるので、十分注意すること。(5)患者に直接接続する外部回路を再点検すること。(6)電池電源を確認すること。
4. 機器の使用中は次の事項に注意すること。(1)診断、治療に必要な時間・量をこえないように注意すること。(2)機器全般及び患者に異常のないことを絶えず監視すること。(3)機器及び患者に異常が発見された場合には、患者に安全な状態で機器の作動を止めるなど適切な措置を講ずること。(4)機器に患者がふれることのないよう注意すること。
5. 機器の使用後は次の事項に注意すること。(1)定められた手順により操作スイッチ、ダイヤルなどを使用前の状態に戻した後、電源を切ること。(2)コード類のとりはずしに際してはコードを持って引き抜くなど無理な力をかけないこと。(3)保管場所については次の事項に注意すること。
i 水のかからない場所に保管すること。ii 気圧、温度、湿度、風通し、日光、ほこり、塩分、イオウ分などを含んだ空気などにより悪影響の生ずる恐れのない場所
に保管すること。iii 傾斜、振動、衝撃(運搬時を含む)など安定状態に注意すること。iv 化学薬品の保管場所やガスの発生する場所に保管しないこと。
(4)付属品、コード、導子などは清浄にした後、整理してまとめておくこと。(5)機器は次回の使用に支障のないよう必ず清浄しておくこと。
6. 故障したときは勝手にいじらず適切な表示を行い、修理は専門家に任せること。
7. 機器は改造しないこと。
8. 保守点検(1)機器及び部品は必ず定期点検を行うこと。(2)しばらく使用しなかった機器を再使用するときには、使用前に必ず機器が正常かつ安全に作動することを確認すること。
上記の注意事項は法令昭和47年6月1日薬発第495号により医用電気機器の添付文書に記載するよう定められているものです。お取扱いの際、該当する項目については、充分ご注意くださるようご使用各位のご協力をお願いいたします。
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