「PRIの新ビジョン」～PRI「次の10年ビジョン」とESG/SDGsに関する日本企業への期待～

PRI グローバル・ネットワーク＆アウトリーチ

ジャパン・ヘッド 森澤 充世

機関投資家が長期的に投資することを促進する枠組み

投資の意思決定プロセスに、環境、社会、企業統治（ESG)

問題を考慮に入れることで価値を変える原動力となる

原則に賛同署名する機関は世界で1700を超え、その運用資産は68兆ドル以上国連が支援する取り組み

責任投資原則(PRI) は

国連グローバルコンパクト２０００年７月２６日

１９９９年世界経済フォーラムでコフィーアナン当時の国連事務総長が企業に対して提唱したイニシアチブ。 人権、労働、環境、腐敗防止の４分野１０原則

国連環境計画（UNEP）１９７２年国連人間環境会議（ストックホルム）の決議で地球環境問題に取り組む国連の中核機関として設立

国連環境計画金融イニシアチブ（UNEPFI）１９９２年に、１９７２年の ストックホルム国連人間環境会議で採択された「人間環境宣言」および「環境国際行動計画」の実行機関として国連の補助機関として設立。銀行・証券会社が参加

PRI発足時の国連関連についての整理

｢機関投資家として、受益者の長期的利益を最大化する為に働く義務がある。

この受託者責任において環境、社会、そしてコーポレートガバナンスに関するESG事項が、時期によってその程度には差異があるが、企業、セクター、地域、資産クラス、そして投資ポートフォリオのパフォーマンスに影響を及ぼせると考える。

そして、これらの原則を実践することで、投資家が社会全体のために貢献できると認識している。｣

出発点 － 投資信念

企業の財務情報＋企業のESG情報（＝将来財務情報）から企業の持続性や成長を判断

ESGの統合メインストリームになるESG情報マテリアリティ（重要性）は動的な概念で進化する。法律や政策の変化、リスクに関する変化、社会の期待と規範の変化

エンゲージメント投資先の企業行動ついて改善提案潜在的なリターン向上の可能性、リスクの削減

長期の視点からの投資

2014年2月スチュワードシップコード日本版制定2017年5月改訂

責任投資原則(PRI)：六つの原則

1. ESG事項を投資分析と意思決定プロセスに組み込みます

2. 積極的な所有者となり、所有方針と所有慣習にESG事項を組み込みます

3. 投資対象の主体にESG事項の適切な情報開示を求めます

4. 投資運用業界の中で、責任投資原則が受け入れられ実行される事を促進します

5. 責任投資原則を実行する際の効果を高めるため協働します

6. 責任投資原則の実行に関して活動や進捗の状況を報告します

インテグレーション

エンゲージメント

ディスクロージャー

協働

レポーティング

7

(2017年 4月から10月):

✓ 106 new signatories (net)

✓ 20 new asset owners

* As of 1 April 2017

PRI署名機関数の変遷 （2017年4月時点）

More than 1800 investors worldwide

Have adopted the principles for responsible investment

8

Asia

(ex. Japan):

61 (+22)

Africa & ME:

75 (+4)

*As of 30 September 2017

** Net new signatories over 12 months

US:

344 (+62)

Canada:

97 (+13)

LATAM:

60 (+5)

DACH:

147 (+3)

Benelux:

134 (+13)

UK & Ireland:

276 (+31)

Nordic/CEE/CIS:

174 (+31)France &

S. Europe:

238 (+4)

Australia & NZ:

149 (+18)

Japan:

58 (+10)

PRI署名機関数

• 日本のPRI署名アセットオーナー（資産保有者）の変遷

11AOの増加： 5生保、１損保、2年金基金、１大学、1開発銀行、 1福祉金融機関

日本での責任投資参加者の増加

• 日本のアセットオーナーの増加に伴って、日本市場でのESG投資の拡大

• その１：日系資産運用会社、サービスプロバイダーの署名増加

日本の署名機関数59機関 （2017年10月31日時点）

• その２：国際署名機関の日本支店新規開設、及び担当者増加

アジアの拠点を東京にする欧米の機関投資家が急増

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向こう10年間のビジョン

向こう１０年間の枠組み

責任ある投資家• アセットオーナーの影響力を強化• 投資家によるESG課題の組み込みをサポート• アクティブ・オーナーシップのコミュニティを育成• 説明責任強化のためにリーダーシップを発揮• 責任ある投資家への啓蒙活動

持続可能な市場• 持続可能な金融システムへの障壁への挑戦• 市場に意味のあるデータの普及

真の豊かな社会• 気候変動に対する対策の支持• SDGSが実現される世界を目指す

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責任ある投資家

データ・ポータル（Data Portal)は、ユーザーが透明性レポートを検索、閲覧、照合できるWebベースのプラットフォームです。ポータルでは、ユーザーは他の署名機関へのプライベートレポートへのアクセスを要求し、また、同業他社の回答やスコアをエクスポートすることができます。

▪ 主な目的:

▪ アセット・オーナーへ運用会社との対話の促進を図る▪ ベストプラクティス/知識の共有を促進する▪ 情報に基づく意思決定を促進する

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アセット・オーナーの影響力を強化する データ・ポータル

リーダーシップおよび説明責任の強化除名： 最低限の達成度

▪ 目的、クライテリア・ベースのアプローチ▪ ウォッチリスト －非公表▪ ２年間の保留▪ アピールプロセス

リーダーシップの評価

▪ 毎年ベスト・プラクティスとイノベーションを表彰する▪ 例 リーダーシップ審議会の設立と年一度のリーダーシップに関するリポートの発表

枠組みの強化

▪ レポーティング内容に対する第三者保証の項目 – 必須項目に変更

説明責任基準は署名機関の協議（Signatory Consultation)により設定される

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責任ある投資家

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Available on: http://www.unpri.org

ALIGNING EXPECTATIONS –

GUIDANCE FOR ASSET

OWNERS

Guidance on incorporating ESG-factors

into manager selection, appointment

and monitoring - covering setting

expectations on managing ESG factors

in a portfolio/fund and ESG related

expectations in RFPs, questionnaires

and discussions.

CRAFTING AN INVESTMENT

STRATEGY: A PROCESS GUIDANCE

FOR ASSET OWNERS

Supports asset owners, including their

board of trustees and executives, in

developing and formulating their investment

strategy, and outlines how ESG issues can

be incorporated across six steps.

INVESTMENT POLICY:

PROCESS & PRACTICE – A

GUIDE FOR ASSET OWNERS

Provides a concise and

implementable framework to support

asset owners in revising their

investment policy in order to

incorporate long-term factors in their

investment chains.

STRATEGY POLICY SELECTION, APPOINTMENT

& MONITORING

責任ある投資家アセットオーナーへの資料

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Available on: http://www.unpri.org

SUSTAINABLE REAL ESTATE

INVESTMENT, IMPLEMENTING THE

PARIS CLIMATE AGREEMENT: AN

ACTION FRAMEWORK

This guide presents investors, managers and

advisers with easy to understand and apply

actions in a framework that distils relevant

industry material published over the past five

years.

FIXED INCOME INVESTOR GUIDE

Written by fixed income practitioners from around

the world, the PRI’s Fixed Income Case Study

series highlights examples of interesting and

innovative approaches to integrating ESG,

negative and positive screening, thematic

investment and engagement across the asset

class.

A PRACTICAL GUIDE TO ESG

INTEGRATION FOR EQUITY INVESTING

The guide contains information and case studies

on integration techniques that apply to

investment strategies including fundamental,

quantitative, smart beta and passive investment.

INTEGRATING ESG IN PRIVATE EQUITY:

A GUIDE FOR GENERAL PARTNERS

This report advises GPs to develop a framework

for integrating ESG factors into their investment

activities, linking this to organisational governance,

structure and culture.

• 投資家によるESG課題の組み込みをサポート• アクティブ・オーナーシップの コミュニティを育成• 説明責任強化のためにリーダーシップを発揮• 責任ある投資家への啓蒙活動

責任ある投資家 投資慣習についての資料

持続可能な市場

持続可能な金融システム（SFS, The Sustainable Financial System) プログラムは

金融システムのリスクや課題について対処する１９のプロジェクトがある。

2017/18 は以下の６つのプロジェクトを優先的に開始• 持続可能なシステムの為の受託者側の準備• アセット・コンサルティングサービスのリビュー• 持続可能なシステムと関係者の連携を促進• マクロ経済リスクー脅威や不安定性についての投資家の反応• 政府へ金融政策と持続可能な政策の連携を働きかける• MPT(モダン・ポートフォリオ・セオリーの強化/MPTの代替案）

2018/19は以下の事案を開始予定• 銀行セクターのサステナビリティ・リビュー• 持続可能な金融のメカニズム

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持続可能な金融システムの障壁に挑む

持続可能な金融システムの一部としてのSDGs：持続可能な金融システムに関するPRIの活動の一環として、「外部性」に対する明確な政策アプローチを開発する

21世紀の受託者責任

2005年：フレッシュフィールドレポート「財務パフォーマンスの予測信頼性を高めるために投資分析においてESG問題を考慮することは、いずれの国においても許容されることであり、議論の余地はあるものの、むしろ要請されるべきことである」

2015年：21世紀の受託者責任レポート受託者責任とサステナビリティ（持続可能性）の関連性について議論8か国で調査

「重要なESG課題を考慮しないことは受託者責任への違反になり得る」

受託者責任は、他人の資金を管理・運用するものが自らの利益ではなく受益者の利益のために行動することを保証するために存在する。忠実性・慎重性

日本版スチュワードシップ・コードより優れたスチュワードシップを確保するために有効なツール

▪ 2014年に制定された日本版スチュワードシップ・コードは、コーポレートガバナンスを改善するための強力なメッセージである。

▪ このコードには、企業年金基金や銀行や保険会社のために働いている150社を超す資産運用管理会社が署名した。

▪ 今年になってから発行されたPRIの『日本のロードマップ』は、日本の金融庁（FSA）に以下のような取り組みを推奨している。

▪ スチュワードシップ・コードの監督の強化。 日本の規則による規定

▪ 議決権行使の開示の要請

▪ スチュワードシップ・コードに署名しようとする企業年金の奨励

▪ コーポレートガバナンス・コードの3年ごとの見直し。コードの下で主要なESG問題（株式の持ち合いなど）の開示の改善を図り、 コーポレートガバナンスへの期待値を高めるために圧力をかけ続けるべきである

真の豊かな世界へ

PRIの気候変動に関する取り組み

投資家の行動と実践のツール

▪ 2℃シナリオからの乖離に関するリポートとワークショップ

▪ PRIとベーカー＆マッケンジーによる国ごとの気候変動関連の財務情報開示リビュー

▪ PRIのコラボレーション・プラットフォームの注意喚起が気候変動リスク情報開示の決議へ 例 ExxonMobil

気候変動関連の財務情報開示とFSBタスクフォース（TCFD)

▪ PRI議長がタスクフォースに参画し、署名機関からの意見を反映

▪ 最終提言は2017年6月に発表

▪ PRIはTCFDの実施を約束（任意での報告）

気候変動対策への支持

18

19

• 金融安定理事会（FSB）は、

2015年12月4日に

‒ 「情報に基づいた投資・貸付・保険引受の決定を支援」し、

‒ 「金融セクターに炭素関連資産がどのくらいあり、金融システムが気候関連リスクにどのくらい晒されているかについて、利害関係者がよりよく理解」できるような

• より効果的な気候関連の情報開示のための提言を作成するために気候関連財務情報開示に関するタスクフォース（TCFD）を発足。

TCFD背景

マイケル・ブルームバーグ氏率いる、資金提供者、保険会社、大手非金融企業、会計・コンサルティング事務所、信用格付機関など世界中のさまざまな組織から集まった32名の世界を代表するメンバーにより構成。

業界主導 かつ地理的に多様なタスクフォース

3

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タスクフォースは、各業種や各国・各地域の組織に広く適用可能な気候関連財務情報開示に関する4つの提言を策定。

提言は組織運営における中核的要素である4つのテーマを中心に構成されている。

TCFD: 情報開示の提言

戦略当該組織のビジネス・戦略・財務計画に対する気候関連リスク及び機会の実際の及び潜在的影響

リスク管理当該組織が気候関連リスクを識別・評価・管理するために用いるプロセス

指標及び目標気候関連リスク及び機会を評価・管理するのに使用する指標及び目標

ガバナンス気候関連リスク及び機会に関する当該組織のガバナンス

ガバナンス

戦略

リスク管理

指標及び目標

4

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TCFD: 次のステップ

・ タスクフォースは報告書に対するフィードバックを精査し潜在的な変更を検討する過程にあり、2017年6月に最終的にまとめられリリース。

・ FSBは、提言の採用をサポート・モニターするために、タスクフォースを2018年中頃まで延長した。

4月20-21日: 20か国財務大臣・中央銀行総裁会議

6月: FSBへ最終報告書提出

7月7-8日: G20サミットにおいて報告

4-6月: コンサルテーションのフィードバックを踏まえ提言をアップデート

4-6月2017年

7-8月2017年

9-12月2017年

1-3月2018年

4-6月2018年

2017年4-6月-2018年4-6月: アウトリーチ及びエンゲージメント

2018年4-6月: 実施状況のモニタリングレポート提出

2017年1-3月-2018年4-6月: 実施モニタリング

予定

5

日本:よりよい気候変動情報開示に向け推奨される3つの実践的取り組み

▪ 政府：日本政府、環境省、金融庁がTCFDの最終提言を支持すること。

▪ 東京証券取引所：既存のコーポレート・ガバナンス指針の中でTCFD提言に言及

すること。

▪ 企業及び投資家はTCFDの提言を採用すること。

PRIはFSBタスクフォース投資家プロジェクトを立ち上げる。

▪ 企業に対する投資家エンゲージメントを行う。

▪ 気候リスク及び機会を特定するための実用的なツールを投資家に提供する。

▪ PRIのレポーティング枠組みがTCFDに沿ったものになるようにする。

PRIからの提案

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TCFD: PRIとベーカー＆マッケンジーによる国ごとの気候変動関連の財務情報開示リビュー

PRIの重点分野（2017～18年）

PRI署名機関がESG問題の筆頭に挙げているのは気候変動です。

▪ 環境整備：各国によるパリ協定の実施

▪ 供給：国家によるグリーンインフラ向け資金調達計画と利益が出るプロジェクト

▪ データとリスク分析：シナリオ分析を含むFSBタスクフォースの実施

▪ 投資家のガバナンス：PRIによる持続可能金融システムのプロジェクト

▪ 積極的な株主行動：気候、水、森林伐採、公正な移行に関する投資家の企業への関与

真の豊かな世界へ

ビジネスの変革を促す投資家• Climate Action 100+は、世界での温室効果ガスの排出量が多い企業100社以上に排出量を抑制、気候関連の財務情報の開示、気候変動に関するガバナンスンの改善などの働きかけを行う新しい5年間の投資家イニシアチブです。

• 2014年／2015年の24兆USドルを運用する409の世界中の投資家の声明に掲げられたコミットメントを踏まえて形成：

“機関投資家として、フィデューシャリー・デューティーの実践と一貫し、リスクを最小限にし、開示し、気候変動とポリシーによってもたらされる機会を最大化する投資先企業に働きかけする。”

Climate Action 100＋

SDGsを実現させるための投資家の取り組み

2016年、今後10年間の目標について署名機関と協議しました。アセット・オーナーの50％以上がSDGsが投資家にとって適切であると考えており、PRI理事会はSDGｓをPRIの使命や原則の序文の中心に据えることに決めました。

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PRIの主なSDGsの取り組み:

SDGsの活動マップの作成：世界的なSDGsにおけるPRIの役割を定義し、他の関連機関との協力および貢献を求める

SDGs投資のケース：投資家がSDGsに注目するのかを明確にする

投資戦略、投資判断にSDGsの統合に関する投資実務ガイダンスを提供する（原則１）

活動的な所有者になり、所有方針と所有慣行にSDGsの課題を組み入れる（原則２）

SDGsのパフォーマンスの測定と報告：企業や投資対象の主体（原則３）および投資家（原則６）に対してESGおよびSDGsについて適切な開示を求める

真の豊かな世界へ

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PRI が提供する支援What the PRI does for you

組織の投資プロセスに

PRI原則を統合する

インベストメント・プラクティス

アセット・クラス毎のサポート

投資先企業とエンゲージメントを行うため同業機関と協力する

ESG エンゲージメント

協働エンゲージメント

ESG統合を妨げる課題に取り組む

政策

責任投資の支援のためのフレームワークの構

築

インサイト、エビデンス、最良事例を把握する

アカデミック・

リサーチ

アカデミック・リサーチがリードするイベントなど

組織の目標および同業機関の目標に対して進捗を測定しコミュニケーションを取る

リポーティング & アセスメント

ESGの評価プロセスの強化

PRIと他の署名機関との活

動

グローバル・ネットワーク& アウトリー

チ

各地域での署名機関との関係構築

ESG課題に関して従業員への教育を

行う

PRI アカデミー

CFAが認可した責任投資の研修

PRI

TEAMS

PRI

SERVICES

YOUR

AIM

2016/17 活動カレンダー

27

Q3 2017Q4 2016 Q1 2017 Q2 2017

PRI

インベストメント・プラクティス

政策

エンゲージメント

リポーティング& アセスメント

グローバル・ネットワーク＆アウトリーチ

Signatory consultation on

minimum standards and

leadership

Launch of PRI Blueprint

• SDG landscaping Map

• E&S impact investing market map

• ESG risk management in supply chain

• Private equity manager appointment

guide

• Crafting an Investment Strategy

• Investment Policy: Process &

Practice

Green Equity Investing

Guide

• Hedge Fund DDQ

• Credit ratings -state of the market

• Social issues in equity integration

• Fiduciary Duty Roadmap

(Germany)

• Short termism and incentives

report

• Global guide to RI regulation

• US Roadmap

• UK Roadmap

• Australia Roadmap

• Canada Roadmap

• Brazil Roadmap

• Japan Roadmap

• South Africa Roadmap

• SFS narrative

• Vote declaration system

• Carbon tracker report

• Director nominations guidance

Launch of service provider reporting Data Portal launch

Establish local presence

in France and Canada

• 5 Danish asset owners re-join

• Signatory base exceeds 1700

• Establish local presence in

West Coast USA and Australia

Corporate pension plan guidance

publication

• Report on cyber security

• ‘Two degrees of separation’ project

• Investor’s guide to oil and

companies on fracking

• Investor guide on corporate tax

responsibility

• Establish a local presence in

Netherlands

2018年1月17日セミナー開催予定

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予定されているエンゲージメント

現在参加可能

継続中エンゲージメント

• Cyber security

• Corporate tax responsibility

• Deforestation – cattle supply chains

• Climate Action 100+ (October 2017)

• TCFD-aligned disclosure (early 2018)

• Oil and gas transition (early 2018)

• Anti-corruption (early 2018)

• Sustainable palm oil

• Methane• Human rights in the extractive sector

• Labour practices in agri. supply chains

* As at October 1 2017

For more information contact collaborations@unpri.org

• Water risks phase 2 (early 2018)

ESG エンゲージメントPRIがコーディネートしているエンゲージメント

最近発表されたリポート

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COPING, SHIFTING, CHANGING: CORPORATE AND INVESTOR STRATEGIES FOR MANAGING

MARKET SHORT-TERMISM (SEPTEMBER 2017)

Continuing our work in partnership with the UN Global Compact on the challenges of short-termism, the report

highlights that companies that operate with a long-term outlook have consistently outperformed their industry peers

since 2001 across almost every financial measure including revenue, earnings and job creation.

IMPACT INVESTING MARKET MAP (AUGUST 2017)

This serves as a practical tool to help investors identify impact companies based on specific thematic investing

criteria. It is centred on definitions and practices established by organisations including the United Nations, World

Bank and OECD, as well as other market leaders.

INCORPORATING RESPONSIBLE INVESTMENT INTO PRIVATE EQUITY FUND TERMS

(JULY 2017)

Identifies current and emerging practice, as well as potential constraints, and offers practicable options to LPs and

GPs that are considering how they might incorporate responsible investment into fund terms.

SDG INVESTMENT CASE (OCTOBER 2017)

The report outlines five compelling factors, from being a critical part of their fiduciary duty to the use of SDGs as a

capital allocation guide. It also explains what the UN SDGs are, as well as why there is an expectation that

investors will contribute to them and – crucially – why investors should want to contribute to them.

PRI in Person 2018

• For more information and to register your interest, visit

www.unpri.org/SanFran2018

or contact events@unpri.org

• The Global Climate Action Summit will also be taking in San Francisco on these dates

• We strongly encourage early registration which we aim to open by the end of 2017

12-14 September 2018San Francisco Marriott Marquis